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【コンテンツ東京2017見聞録】最先端を走る撮影技術の老舗メーカー、ナックが渾身の力作を出展

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東京ビッグサイトで6月30日まで開催されたコンテンツ東京2017年の見聞録。今度はナックイメージテクノロジー(ナック)のブースを訪れた。大型の撮影装置があり、これまた大型のモニターが1つ。横にもう一つモニターがある。

コンテンツ東京2017の出展企業の中で、ナックは老舗と言えるだろう。創業は1958年、まずは撮影用のシネマスコープの開発・商品化や輸入・販売を手掛けた。その後は様々な専門的な撮影機材/システムの分野を幅広く扱うようになった。最近では特に、ハイスピードカメラの分野などで確固たる実績を積み重ねている。

同社がAR・VR分野に進出したのは3年前。映画関係や放送局などのニーズを感じたからという。今回出展したのは、CGをカメラで撮影し、それをさらにVR化して映像化するシステムだ。ナックによると同社のNcamと、やはり映像・画像技術を手掛けるフォトロンのVizrtをセットしたシステムだ。

文章で説明するのは難しいが、こんな具合だ。CGの大画面がある奥の方からアメラグ選手のようなキャラクターが走ってくる。それをカメラで撮影してVR化して別の画面に映す。

CGの画面のキャラクターはもちろん、CGの画面から出ることができない。しかしVR化した画面では、キャラクターがCGの画面から飛び出す。しかも、現実には存在しないヘリコプターが宙を飛んでいる。現実には存在しない人物がたたずんでいる。また、カメラの撮影場所により空間解析を行い、CG画面のアングルも変化するなど、すべてが連動して映像の世界を作り出す。

この技術をどのように使えるのかと、担当者と盛り上がってしまった。一例として考えられるのが、コンサート会場だ。大型会場では大型モニターを使うのが一般的だ。そのモニターにさまざまなVRを組み込むことが可能だ。現実のステージとは全く異なる、火炎の中でのスターの熱唱をモニターに映し出すことや、現実のスターとCGのアイドルの競演も可能だ。

実際にはスポーツの試合中継で画面に得点を映し出したり、映画撮影の際に、その場で実写とCGの合成を確認しながら作業を進めるなどの導入例があるという。

技術系の老舗企業であり、ビジネスの形態がB to Bであるだけに、得意先からの要求もとりわけ厳しいであろう。そんな中で、新たな挑戦としてVRの分野に取り組んだ。担当者は「いろいろな苦労はあります。しかし着実に前進しています」と説明した。日本のモノづくりの伝統と「匠の精神」は、ここでもしっかりと息吹いていると感じた。

まずCG画面を撮影する。ここまでならさほど変哲はないようだが…

左側がVRの画面。展示会場の天井近くを実際には存在しないヘリが飛んでいる

VRの画面には、実際には存在しない人物も映っている

会社情報

ナックイメージテクノロジー
社名は「技巧・こつ・技」さらに「無い物をうまくまとめる」を意味する英語の「Knack」に由来。 撮影用シネマスコープを商品化し、ナック・カメラサービスとして1958年に設立。撮影機や撮影システムの専門会社なので、取引先には映画会社や放送局などが多いが、 特殊な写真撮影や映像システムを自動車メーカー、科学研究機関などへの納入した実績もある。 2000年以降は、「デジタルハイスピードカメラ」、「ウルトラハイスピードカメラ」などの商品化が特に目立つ。

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